眼瞼下垂

先天性眼瞼下垂

先天性眼瞼下垂は、生まれつきまぶたを上げる筋肉弱く、常にまぶたが下がっている状態です。
生まれつきまぶたの筋肉が薄いと、先天性眼瞼下垂になる傾向があります。
なお、軽度の先天性眼瞼下垂の方は意外に多く、子ども全体の8%が先天性眼瞼下垂であるという報告もされています。

後天性眼瞼下垂

後天性眼瞼下垂は、環境や病気などが原因で、後天的に眼瞼下垂を発症した状態で、以下の種類に分類されます。

腱膜性眼瞼下垂

まぶたを動かす筋肉は、挙筋腱膜とミュラー筋という2つの筋肉ですが、これらの筋肉がうまく働かないと、まぶたが下がった腱膜性眼瞼下垂という状態になります。

皮膚弛緩性眼瞼下垂

まぶたを動かす挙筋腱膜とミュラー筋は正常であるものの、まぶたの皮膚がたるんで目の上に覆いかぶさることで視界が狭くなるのが皮膚弛緩性眼瞼下垂という状態です。
正確には眼瞼皮膚弛緩症と呼ばれ、まぶた自体が下がっている眼瞼下垂とは異なる症状です。しかし、実際には腱膜性眼瞼下垂と眼瞼皮膚弛緩症が併発していることが多く確認されています。

その他

そのほかの眼瞼下垂の原因として考えられるのが、脳腫瘍や脳動脈瘤などの脳疾患や、顔面神経麻痺などの神経疾患、重症筋無力症などの全身疾患などになります。
眼瞼下垂になった時、それが加齢によるものだと勘違いしてしまい、実はこれら疾患が原因だということもありますので、注意しましょう。