ハリ・ツヤのある肌とは
ハリのある肌とは、一般的に柔軟性や弾力のある肌のことを言います。皮膚の構造は、表面から順番に表皮、真皮、皮下組織、三層で成り立っており、肌のハリをコントロールするのが真皮です。真皮からはコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸など、肌のハリをつかさどる成分が分泌されます。
これらの成分が正常に分泌されていると、ハリのある肌となります。また、ツヤのある肌とは、肌表面が潤っていて透明感のある肌のことを言います。お肌にハリがあり、肌の水分と油分のバランスが整っている状態だと、きめが細かくなめらかなお肌になります。
ハリ・ツヤを保つために
必要な要素
コラーゲン線維
真皮の約70%はコラーゲン線維という、肌のしなやかさや弾力をつかさどるたんぱく質で構成されています。コラーゲン線維は真皮に網目状に存在し、これがベッドのスプリングのような役割を担って、肌のハリや弾力を生む効果を発揮します。
エラスチン線維
エラスチン線維は、コラーゲン線維同士や、真皮と表皮を繋ぎ止める役割のある繊維です。伸縮性があるのが特徴で、コラーゲン線維と同様に肌の弾力に大きく関わっています。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、コラーゲン線維とエラスチン線維の隙間を満たしている成分です。これらが真皮内に満たされることで、お肌の土台を支え、お肌にハリや弾力をもたらします。また、ヒアルロン酸は保湿能力に優れており、お肌のみずみずしく保つ役割も担っています。
ハリ・ツヤが
低下してしまう原因
紫外線
紫外線には主にUV-AとUV-Bの2種類がありますが、このうちUV-Aは真皮層にまで到達し真皮にダメージを与えます。上記の通り、真皮にはコラーゲン線維やエラスチン線維、ヒアルロン酸などがあるため、紫外線によってこれらの機能が低下すると、お肌のハリや弾力の低下につながります。
また、皮膚が紫外線を浴びると、皮膚内で活性酸素が発生します。この活性酸素が皮膚内の皮脂を酸化させてしまい、肌トラブルの原因にもなります。
加齢による表情筋の衰え
加齢によって表情筋が衰えると、肌が次第にたるんでいき、ハリのない肌になります。また表情筋は筋肉ですから、使われなくなることでも徐々に衰えていきます。例えば、普段からマスクを着用している方は、着用していない時に比べて口を大きく動かさなくなったり、テレワークで他者と会話をする機会が減ったりすると、口を動かす頻度が減り、ハリの低下につながる可能性もあります。
乾燥
お肌のハリやツヤを保つ重要な要素に、保湿があります。お肌を健やかに若々しく保つには、常にお肌に適切な量の水分が保持されていなければなりません。乾燥する季節や、乾燥した室内などでは、お肌の水分が失われていき、お肌のハリや弾力の劣化につながります。乾燥する環境では、適切な保湿を行なって乾燥対策を徹底しましょう。
不規則な生活習慣による
ターンオーバーの乱れ
お肌は常にターンオーバーによって生まれ変わっています。しかし、不規則な生活習慣が続くと、このターンオーバーが徐々に乱れていきます。ターンオーバーが乱れると、古い角質が出ていかずにお肌に蓄積し、肌がゴワゴワしてくすみや乾燥を起こしてお肌の弾力やツヤが劣化します。睡眠不足やストレス、偏った食生活はターンオーバーの低下につながるため、注意しましょう。
ハリ・ツヤの治療
ピコフラクショナル
ピコフラクショナルは、肌にハリ・ツヤを与え若々しく見せたい、小ジワや毛穴、ニキビ跡を改善させたいといった方にお勧めの施術です。高密度のピコレーザーを照射することで、微小の空洞を作り、肌が持つ空洞(ダメージ)を修復しようとする力を活用する施術です。ダウンタイムが短い点も特徴の1つです。
メソナJ
メソナJとは、メソポレーション法という技術を用いて美容成分を肌の奥まで大量に浸透させる医療機関専用の経皮導入機です。肌に塗るだけでは浸透しないイオン化されていない成分、コラーゲンやヒアルロン酸、成長因子などの高分子の有効成分を複数同時に肌の奥まで浸透させることができます。肌に傷がつかず、ダウンタイムや痛みはほとんどありません。
ハイドラフェイシャル
従来のケミカルピーリングでは肌に専用の薬剤を塗り、肌の代謝促進を促して角質除去していましたが、ハイドラフェイシャルは美容成分を含んだ水流を使用して除去を行うため、より肌へ負担をかけずにピーリングを行える新しい治療機器です。